自己中な婚活はうまくいかない

結婚に夢を求めるのは理解できるのですが、仕事などと同じように「自己実現の場」にしてはいけません。一生懸命に自分をわかってもらおうと思うあまり、婚活を自己主張の場と勘違いされてしまう方がけっこういるのです。

典型的なケースを一つ紹介しましょう。

都内の有名私立大学を卒業後、一流企業に総合職で入社して、現在は管理職についている40代半ばのMさんという方がいました。身なりに気を配っていてメイクもバッチリ。とてもきれいにされている方でした。オシヤレだけではなく、自分磨きにも時間や手問をしっかりと注ぎ込んできたことがありありとわかる美しい方です。実年齢よりも若く、30代前半といってもおかしくない容姿のため、結婚相談所に入会するとお見合いの申し込みは非常に多くありました。

実際、初対面の感触は非常にいいのです。頭もよく、弁も立ち、対応も完璧。その第一印象は満点といって差し支えありません。

「ぜひ、またお会いしたいです」と前向きな交際へと進むお相手が半数以上。しかし、二度、三度とデートを重ねるにつれ、「やはりお断りしようと思います」と、どちらかが言いはじめ、なかなかプロポーズまでいかないのです。

プロポーズに至らない原因を探るため、原因を探ることになりました。そしてその答えはあっさりと見つかりました。Mさんの態度に問題があったのです。

「今度の日曜日、食事に行きませんか?」などと男性から誘われた際、自分に予定が入っているとこんな調子です。

「その日、私は演劇を観に行くことになっているんです。長年、観ている舞台なのでどうしても観たいのです。だから私の趣味を理解してくれる方でないとおつき合いはできません。もし、どうしても日曜日に会いたいのなら、午前中に1時間程度お茶するくらいならできますけど……」

または、こんな調子。「食事に行こうと誘われてお受けしたんですが、食事の好みも聞かずに一方的にお店を決かめちゃうんです。しかもオシヤレして行ったのに、案内されたのは小さな焼き鳥屋さんでした。最初のデートくらい、もう少し頑張ってくれてもいいと思いませんか? 女として悲しいです。私、変なこと言ってないですよね? 私、間違っていませんよね?」

仕事上の接待なら、相手の好みを考慮したり、お店のランクを気にしたりといったことは、とても重要になるでしょう。しかし、男女の関係は仕事ではありません。お互いが納得して、居心地のいいスタイルを一緒につくっていくものです。しかし、一事が万事、Mさんは自分の考えや主張と異なったことを男性がすると、ダメになってしまうのです。

彼女のように「自分は完璧。相手が悪い」という姿勢だと、折り合っていくのがとても難しくなってしまいます。結婚は相手のためなら「自分を変えてもいいよ」という考えや姿勢が大切です。自分は正しいから変える必要はない、正しい主張をすべて受け入れてもらいたい、という姿勢では結婚というチームプレイを円滑に進めていくのは難しいのです。

男性は結婚相手に正しい女性を求めていません。もちろん女性だってそうです。

パートナーには正しさではなく、家庭の温かさや癒やし、いたわりのようなものを求めています。つまり、ダメな自分を出してもいい場所、愚かな自分を許してくれる人……ということを求めるのです。

正しくありたいのか? はたまた結婚したいのか? は二極であるともいえましょう。

また、さまざまな結婚生活について見聞きしていると、こういうタイプの方は、結婚していても、急に関係にシヤッターを下ろしてしまう傾向があるように思えます。

別の人の話なのですが、彼女もMさんのように自己主張が激しく、仕事のポジションや年収にその正しさの裏付けを求めるような女性でした。彼女はある日、いきなり荷物をまとめて実家に帰ってしまい、弁護士を立てて離婚協議を始めてしまったのです。

ご主人が仕事から帰ったら、家が暗くカランとしていて「実家に帰ります。離婚してください。今後のことは弁護士を通してください」と書き置きがあったそうです。

弁護士を通じて離婚協議することは間違ったことではありません。しかし、その前段階で解決する方法はあったはずです。彼女が「正しさ」を押し通すために取った行動は、ご主人の気持ちをいたく傷つけたのは言うまでもありません。

もちろん、結婚するうえで提案や希望を伝えることは間違いではありません。「休みの日はできるだけ一緒にいたい」「趣味のスポーツ観戦だけは行かせてほしい」などなど自分のやりたいことやライフスタイルを相手に伝えることは大切です。

でも、自分の価値観や主義主張を相手に押しつける自己主張は、二人の間に何も生み出しません。

デートはするものの、なかなかプロポーズまでいかない、すぐにお断りされてしまう…そんな方はいま一度、相手に何を求めたのか振り返ってみてはいかがでしょうか?

婚活は幸せを二人でつかむものです。自己主張の場ではないのです。

 

やっぱり男は年収、女は若さ…?

お見合いで、自分が希望する人に会うには、プロフィールが勝負です。つまり、持っている「条件」が第一。

男性なら年収や資産、女性なら若さやルックスが特にチェックされます。厳しいようですが、これらがない人は、お見合いでは正直、どうしても不利になってしまいます。

ただし、その「条件」が不利でも、お見合いで結婚している人はたくさんいます。なかなか決まらないのは、自分に似合うかどうかを考えず、とにかく条件がいい相手を求めてしまう人。条件から入るお見合いだからこそ、プロフィールを並べて、自分に似合う人はどんな人なのか、しっかり理解しなければいけません。

よくあるのが、アラフォー女性が「自分の年齢上下5歳くらいで、年収800万円以上の人を」などと言ってくる例。そう言われたら私は「無理!」ときっぱり言います。

もちろん、自由な恋愛ならそれは可能かもしれません。でも、お見合いでは難しいのが現実です。

私の経験から言うと、女性の年齢が3歳上がると、お相手男性の年齢は6歳上がる、という法則があります。それに加えて、男性側の年収が高ければ、男性の選択権は高まるのです。より若い女性と結婚できる可能性が高まると言えます。

お見合いでは、39歳の女性なら男性は51歳以上、42歳の女性だと、男性は57歳以上が受けてもらいやすい年齢です。

「そんなに年上は嫌!」と言うなら、より多くの人数が登録している結婚情報サービス会社や結婚相談所、ネットお見合いのサイトなどで相手を探すことをお勧めします。

数打てば当たる、ということもありますから、そういうところで若い人にたくさんお申し込みをする、というのも一つの手です。

アラフォー女性で大学院卒、年収1000万円、なんていう人も、実はお見合いだと難しい。いくら稼いでいても、女性のプロフィールには、年収を書く欄がないからです。

でも、結婚情報サービス会社なら、そういう情報がプロフィールに掲載できるかもしれない。「私が稼ぎます!」と言ったら、会ってみたいと思う若い男性もいるかもしれません。

仲人は、何か一つでも相手から求められるであろう要素があって、自分が「任しとき!」と言える人しか預かりません。ただし、預かったとしても、年収の低い男性や年齢の高い女性は、どうしてもチャンスが少なくなります。

でもそういう人が、1回1回のお見合いを大切にして、幸せな結婚をした例も、私はいくつも見ています。